アップルの新しい雑誌サブスクリプション・サービスに出版社反発

関係者によれば、アップルがスポティファイのようなサブスクリプション・サービスを検討しているとのこと。ただし、音楽ではなく、雑誌や出版物が対象。月額10ドル読み放題のサービスとなる見込みで、今春立ち上げ予定である。


アップルは雑誌読み放題のサブスクリプション・サービスTextureを昨年買収している。Textureは単に印刷物のデジタル版でしかないが、アップルはユーザー・エクスペリエンスをデザインし直して、よりダイナミックなサービスを目指しているとされる。
アップルはこの雑誌サブスクリプション・サービスをアップル・ニュースや、同じく春に立ち上げ予定の動画ストリーミング・サービスと一緒にプロモートすることで、多くの加入者を獲得することを目指している。


ところが、出版社にとって非常に不都合な点がある。アップルが収益の半分を取り、残りを閲読数で出版社に配分するというのだ。
アップルが2,660億ドル(約3兆円)の収益を計上しているのに対し、出版社は出版不況で事業の縮小や人員のリストラをしている中、アップルの意向は確かに強欲に聞こえる。


これに対しアップルは、新しいサービスにより出版社はこれまでの10倍の収益を獲得できるとしているが、出版社側は「あまりに楽観的すぎる」と納得していない。


まずはアメリカでの立ち上げであろうと思います。うまく行けば、日本にも導入されるでしょうし、コンテンツ・アプリにとって大きな脅威となるでしょう。

 

参考:

https://adage.com/article/digital/greedy-apple-half-publishing-subscription-sales/316619/